ワンオーナー車と聞くと、一般的には車両状態が良いという印象を持ちます。

ではそんなワンオーナー車は、車買取で高く売れるのでしょうか？

本記事では、ワンオーナー車はどれだけ査定で評価されるのかをはじめ、ワンオーナー車を高く売るポイントも解説をしていきます。

ワンオーナー車は中古車としては人気だが買取値は高くない

結論から申し上げると、ワンオーナー車は中古車としては人気ですが、車の買取では評価されません。

ワンオーナー車が車買取で評価されない理由の一つとしては、JAAI（一般財団法人日本自動車査定協会）による査定項目がないからです。

中古車がワンオーナー車であるかどうかの項目がないため、ワンオーナー車であっても加点も減点もされないのです。

そもそもワンオーナー車とは？

ワンオーナー車とは、所有者履歴が一人だけである中古車のことを指します。

通常の中古車とは、過去何人もの所有者の手に渡り、酷使された中古車両であることが一般的です。

しかしワンオーナー車は、過去に一人の所有者の手にしか渡っていません。

つまり、新車で車を購入をしてから、一人のオーナーによってずっと管理されてきた車両ということになります。

そのためワンオーナー車は、一般的な中古車に比べて、車両状態が非常に良い個体が多いのが特徴です。

ワンオーナー車が中古車で人気になる理由

中古車としてワンオーナー車に人気が集まるのには４つの理由があります。

比較的年式が新しく走行距離が少ない

中古車選びと車買取では以下の２点が高く評価されます。

• 高年式であること
• 走行距離が少ないこと

ワンオーナー車は、過去のオーナーが新車で購入をしているため、比較的年式が新しく走行距離が少ない個体であることが多いです。

また、新車購入から時間が経っていないことが多いので、中古車選びと車買取でもニーズが高く、中古車としても価値が高い特徴を持っています。

傷や凹みが少ない

外装の凹みや傷はマイナス査定になってしまい最大の要因です。

一般的な中古車であれば、オーナーが複数変わっていることもあり、運転が荒いオーナーの手に渡った際の傷などがあることがあります。

一方でワンオーナー車は、前のオーナーが新車で購入をしていることもあり、大切に扱われてきた車両が多いです。

車両そのものに傷や凹みが少ないのも、ワンオーナー車の人気の一つでしょう。

メンテナンスが行き届いている

複数のオーナーの手に渡ってきた中古車の場合は、整備内容が不透明になりやすいものです。

実際に複数のオーナーの手に渡ってきた中古車は、整備記録簿も紛失していて過去のメンテナンス内容の確認もできないことがあります。

しかしワンオーナー車であれば、新車購入時から一人のオーナーによって大切に管理・メンテナンスがされているため、メンテナンスが行き届いていることが人気の理由の一つとされています。

前所有者による車両の扱われ方が分かりやすい

ワンオーナー車は、たった一人のオーナーによって新車から売却されるまでメンテナンスがされています。

管理をしていたオーナーが一人であることで、車両がどのような扱われ方をしてきたのかが非常にわかりやすい特徴を持っています。

複数オーナーの手に渡ってきた中古車では、オーナーによって車両の扱い方が異なります。

オイル交換を怠るようなオーナーに一度でも渡ってしまった車両は、車両状態が悪くなってしまいます。

こうした不安材料がないのもワンオーナー車が人気の理由の一つです。

ワンオーナー車を高く売るポイント

車買取において、ワンオーナー車は高く評価されないと冒頭でお伝えしました。

しかし諦めるのはまだ早いです。

ワンオーナー車を高く売るポイントさえ押さえれば、ワンオーナー車をプラス評価に変えて高く売ることができます。

ワンオーナー車を高く買取してくれる業者を探す

大前提、車の買取には相場が存在するため、相場を逸脱した査定額をつけてもらうことはできません。

しかし、車買取業者によってはワンオーナー者を専門で取り扱う中古車店も存在します。

上記のような一つのジャンルに特化した車買取専門店にワンオーナー車を売却すれば、通常よりも高く買取をしてもらうことができます。

複数の買取店に査定を出す

大手の車買取業者であっても、店舗ごとに買取相場が異なります。

店舗の地域や立地による需要の変化に加えて、査定士の判断や裁量も異なります。

少しでも高く車を売るために、最低でも３社以上に査定を出すようにしましょう。

査定に出した買取業者の中で、最も高く買取をしてくれる１社を見つけて車を売れば良いのです。

車両メンテナンスを欠かさない

ワンオーナー車は、しっかりメンテナンスされていて車両状態が良いからこそ中古車市場で人気があります。

たとえワンオーナーであったとしても、車両メンテナンスがされていなければ車両状態が悪くなり、故障リスクも高まり査定額に悪影響を及ぼします。

エンジンなどの重要な内燃機関部分へダメージを与えないためにも、エンジンオイル等の油脂類交換は決められた交換時期に必ず交換を行いましょう。

また、汚れは長期間放置をすると洗車をしても汚れが落ちなくなってしまいます。

上記に加えて定期的に洗車を行うことも大切です。

需要が高まる時期に売る

需要が高まる時期に買取をして貰えば、ワンオーナー車を高く売ることができます。

需要が高まるのは、新年度の始まりの準備のため需要が高まる「1〜３月」、９月の企業決算のために買取を強化する期間である「７〜８月」と言われています。

車の査定後はできるだけ早く車を売却することをお勧めします。

査定額とは、その時点での市場価格を反映したものです。

査定時期から売却契約までに時間をかけてしまうと、需要が高まる時期を過ぎてしまい、査定額がダウンする可能性があります。

売却することを決めたのであれば、その時点で買取業者に連絡をしましょう。

連絡をしていない間に相場が下がってしまうと、査定額を下げられてしまうこともあります。

セールストークに惑わされない

営業マンのセールストークを全て鵜呑みにしないためにも、おおよそのご自身の車の市場価値を把握しておくことが大切です。

車買取では「今日決めてもらえれば高値で買い取ります！」と言われるシーンが多々あります。

こうした営業トークが来た際は、「高音とは具体的にどれくらいか」「他者と比べてどれくらい高いのか」「なぜ今日中でなければいけないのか」など確認しておくことも重要です。

状態が良いならオークション代行に出す

ワンオーナー車は中古車で人気があるため、買取業者ではなくオークションに出品することもお勧めです。

オークションに出品をするには、オークション代行選びが欠かせません。

オークションなら高く売れる可能性がある一方で、落札されるまで時間がかかることや落札されないままオークションが終了してしまうデメリットもあります。

オークションを利用する場合はデメリットも考慮して決断を下しましょう。

まとめ

本記事をまとめると以下の通りです。

• ワンオーナー車は中古車としては人気だが、買取値は高くない
• ワンオーナー車とは、所有者履歴が一人だけである中古車
• ワンオーナー車を高く売るには「業者選び」「複数に査定を出す」「メンテナンスを欠かさない」「売るタイミング」以上４点が重要

ワンオーナー車であることはプラス査定になりずらいものの、マイナス査定になることはありません。

ワンオーナー車が人気があることは間違いありませんので、少しでも高く売るために売る方法を工夫しましょう。